小学校に入学して、身に付けていきたいことは4つです。
[st-square-checkbox bgcolor="" bordercolor="" fontweight="" borderwidth="3"]
[/st-square-checkbox]
小学校の教員をしていた私が、二人の子育てをしながら家庭でできる学習について、重要だと思うことをお話します。
マインド(やる気)
入学してくるお子さんは、新しい環境に入ることで胸がいっぱいで入学してきます。
新しいランドセル、新しい友達、新しい先生・・・どれもが新鮮で今までとは違う環境に期待をしています。
もちろん、その裏には不安や心配もあるでしょう。保護者の方もそうかもしれませんね。
しかし、これから続く義務教育のはじめの一歩は、良いものにしてあげたいと思います。
入学当初は、やる気満々です。
学校で新しいことを習った時や友達ができた時などは、家庭でもたくさん話をしてくれることでしょう。
たとえば、私の事ですけど、小学校の教員をしていたので、入学前に読み聞かせはしましたし、鉛筆の持ち方を教えたりしました。
しかし、入学後に息子が帰ってきて
「今日ね、鉛筆の持ち方教えてもらったよ!親指と人差し指で丸を作って鉛筆をもって、あとの指は、丸めて添えるんだって!」と、嬉々として話してくれたんです。
『えー、これ今までにも教えてたよね』と心の中では思いましたが、息子にとっては、先生から学校で習うことが新鮮だったようでした。
同僚にこの話をすると結構、あるあるの話のようでした(笑)
それほど、吸収力もあり、どれもが新鮮な時期なのかと思いました。
だから、おうちの方としては、一緒に喜んであげてください。
そして、小さなことでも頑張ったということがあれば、たくさんほめてあげてください。そのことが、お子さんのやる気を伸ばすことになるのです。
それから、もう一つ、やる気を伸ばすためには、子どもの前で先生や友達の批判をしないでください。
保護者の方の心の中で「ちょっと、この先生どうなの?」とか「この友達は、感じが悪いわ、遊ばない方がいいのでは?」とかご不満もあるかもしれません。
先生も経験の有無やコミュニケーションの力とか得意不得意があります。合うあわないもあるでしょう。保護者同士、親同士で話してもらうのは全然かまいませんが、お子さんの前では我慢してください。
親御さんが批判している先生に、お子さんは毎日接するのです。
お子さんも先生に不信感を抱くと、お店のシャッターがガラガラと閉まるように、教わることが入っていかなくなるのです。
そうなると、お子さんが不幸になります。
もし、ご不満ご不信があれば、担任の先生に相談されることが一番かと思います。言いにくようであれば、学年主任の先生や管理職に相談してください。
友達もそうです。まだ、発育途中の子どもなのです。ましては、ご自分のお子さんが選んで付き合っている友達を批判されると、自分が批判されているように感じます。
息子は、中学高校と年齢が上がるにしたがって、友達の事で心配になったこともあります。でも、いじめとか暴力があれば話は変わりますが、息子が選んで付き合っている友達の事は、決して批判しませんでした。これだけは肝に銘じて接してきました。
もう、成人していますが、「友達のことを大切にしてくれた」と、ここだけは感謝してくれます(笑)
だから、入学当初のやる気を大切に育てるのも保護者の皆さんの仕事かと思います。
読む力
最近は、ひらがなやかたかなを読めるようなって、入学してくるお子さんが多いです。
学校でも教えますが、だいたい宿題で「音読」が出るのではないでしょうか。
初めのうちは、たどたどしいかもしれませんが続けるうちに上手になります。
毎日、音読の宿題が出る学校では、聞く方も大変かもしれません。私もそうでした。仕事から帰ってバタバタしているときに聞いてやるのは、負担を感じることもありました。
家事の合間で構いません。料理しながらでも構いません。声に出して読んでることを確認してください。
一学期の終わりには、教科書に長い物語や説明文が出てきます。
そのころには、きちんと読めて内容が理解できるようにしておきたいものです。
時々「いつのお話?」「誰が出てきたの?」という簡単な質問をしてみてください。ただ、字面をたどっているのではなく、内容を理解しているのかわかるからです。
もしわからなかったら、どこに書いてあるか一緒に探してみてください。答えは、教科書に書いてあります。
地味なことを続けていくと、中学年になると理科社会が科目に入ってきます。読み取る力がもっと大切になってくるのです。
書く力
入学したら、ひらがなを正しく習います。書き順、字の形など・・・そして練習です。
鉛筆をしっかり持って書くことは、とても大切です。初めは、難しいかもしれませんが筆圧をしっかりかけて書く。
そして、間違えたら消しゴムで消す。簡単なようで、意外ときれいに消せないことがあります。
手の巧緻性といいますが、手首が柔らかく動いたり、指先が器用に使えるようになるための第一歩です。
できるようになると、書くことの負担感がなくなります。そして、今度は自分の考えを文字で書くことができるようになります。
パソコンやスマホが普及していますが、まだまだ自分で書くことが主流です。
書くことに負担感がなくなるよう、練習が必要です。
そして、自分で見たこと、考えたことを言葉で考え表現できるようになることが求められます。
計算力
初めは、10までの数の合成分解といって、10までの数の中でたし算ひき算をして数の理解をします。
ただ、作業としての計算をするのではなく、数の読み方と量を一致させます。
たとえば、2と3で5, 5は2と3ということです。5が●●●●●と認識できてないと●● ●●●と分けられません。
そのことができて、初めて2+3=5 5-2=3と式を立てて理解します。「式は、算数の言葉」と教えていました。
そうやって、10までの計算を量として合成分解しながら理解させます。それが、しっかり身に付けばこれから位が上がっていってもわかるようになります。
数は、すべて10のかたまりの考え方です。(十進位取り記数法)
10以上の数になっても、7+8は、7に8の3だけもってきて10、そして残りの5を足して15と計算するわけです。
だから、いつも10のかたまりを意識しておく必要性があります。
学校でも、ここに重きを置いてブロックや数のドットカードを用いて理解と練習をします。
宿題で計算が出た時や、日常生活の中で数を意識してお子さんに問いかけてみるといいかと思います。
みなさんもご存じのホリエモンさん(堀江貴文さん)は、たぶん非常にIQの高い方なんでしょう。YouTubeで教育の話をされてた時、いつも小学校の勉強はどの子よりもわかっていた。でも、遅れることがあるので悔しかったので塾に行ったら、あーこういうことかと思いすぐやめた。とおっしゃっていたことを見たことがあります。これは、私の推測ですが、「計算が遅かった」ということじゃないかと思いました。
計算力を身に付けることは、ゲームで言えばアイテムをゲットできたことと同じことです。
ドリル学習などでしっかり身に付けて、早く、正確にできるようになることが低学年では大切だと思います。
まとめ
小学校低学年で身に付けたい4アイテムとは、
低学年のうちは、アイテムを身に付けるため練習をしましょう。 いきなり多い、難しいでは、やる気がなくなります。その子その子に合ったものをさせてみて、たくさんの成功体験を積ませてください。お子さんにとって、丸はうれしいものです。そして少しずつ量や難易度を高めていくのです。
スモールステップで行きましょう。