ある夜のこと
三週間ほど前、とっぷり暮れた夜に街灯も届かない階段を下りていた。
昼間は、こんなところ⇩
あと少し、というところで気付いたら転がっていた。
何が起きたのかもわからずに立てなかった。
かろうじて、顔、頭は守ったようだった。えらい、私。
でも、足が痛くてしばらくうずくまっていた。
よくよく考えると、踏み外したのか…
その時、階段下の駐車場に停めていた車で娘を迎えに行くのだった。
ひぇー、間に合わん。
とにかく起き上がり、車に乗り込む。
大丈夫、右足は動く。
帰ってきて氷で冷やして、シップを貼ってその夜はしのいだ。
次の日、かなり痛みがあるのでさっそく病院へ、ここもえらい、私。
こんなことは初めてではない
実は、今までも高いところから落ちたり、足をひねったり、キッチンカウンターからお盆が縦に落ち、足の親指を直撃したことがある。
そんな時は、すぐに手当てもせずやり過ごすことが多かった。
どこかで「大丈夫」
という意識が働くのだ。
そして、一向に治らないので一週間か10日が過ぎたころにのろのろと病院に行くという行動パターンの私。
それに比べると成長している。
と思う。
今回は、さすがに歩くこともままならないので翌日、受診した。
「ぽっきり折れてませんけど、レントゲン以外で詳しく調べると骨の内部に出血しているかもしれませんね。
でも、診断がついたところで時間をかけて治すしかありません」
とのこと。
知っている。こんなこと何度か経験してるんです。とは言わずにシップと痛み止めの薬をもらって帰ってきた。
痛い。
翌週受診しても同じことだった。
「二週間後に来てください」
もう、ズキズキしてずっと痛いんです。
二週間待てずに一週間で受診。
「腫れは少し引いてきていますが、痛そうですね。
治療方針は、変わりませんけど固定しますか?
歩くのに少し不便になりますが、不便と痛みどっちをとりますか?」
秒で「痛みを和らげてください!」と答えていた。
そして、シーネというもので固定をしてもらった。
足の甲にある関節を痛めているので、微妙に足を動かすと痛みが増すのである。
固定してもらった方が、少しは楽になった。
そして、痛み止めの薬も強いものに変えてくれた。
そもそも、なぜこういうことになるのか。
それは、私自身の性格なんだと思う。
痛いのは、怪我ではなく私だ。
怪我をした夜もちょっと携帯の照明を点けて、足元を照らせばよかった。
「大丈夫」
という気持ちと、
「そんなところで落ちるはずがない」
と、想定外なのだ。
全く、石橋をたたいて渡ってない。
そして、想定外なことが起こり痛みで苦しむことになる。
痛みで苦しむとは、本当は当たってなくて、不便で苦しむことになる。
なぜなら、体の痛みは割と耐えられるから(頭痛持ちなので慣れてる)
人のことは、心配するのに自分のことは心配しない。
まるでいい人のようだけど、戦力外になってしまうので周りに迷惑をかけている。
性格なのかな?
だったら
この性格がなかなか治らない。
というか、「えっ、そこ来る?」と予想ができないのだ。
きっと、人に対しても思わぬことをやっちゃってるかもしれない。
それでも、そんな私でも、気長に付き合ってくれる家族や友人には感謝しかない。
一応、感謝してるので許してね。
あきれているだろうけど。