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「さみしい夜の句会 第Ⅱ集」発刊。合同句集だから良いところ。

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「さみしい夜の句会 第Ⅱ集」が刊行され、そこに参加させてもらいました。

注文していた本が届き、中を開いてみたら何ともクレージー(ほめてます!)

もう、カラフルな宝箱のような内容です。

 

 

「さみしい夜の句会」とは

「さみしい夜の句会」は、ネット句会の一つで私も投稿している。

中の人の月波与生さんは、24時間365日 #さみしい夜の句会 というハッシュタグをつけてつぶやくことができる場所をつくってくださった。

もともと川柳をされている方なのだが

「コロナ禍で自殺者が増え、セーフティーネットであるインターネット文芸が機能してないじゃないか」

と、思ったのがきっかけだということ。

こんな素敵な句をつくる方だ。

■月波与生■
痛む方の手で痛がる人を撫で

文芸は、人を助ける。

根本的な悩みを解決するわけではないが、越えられない夜をどうにか越えさせてくれると信じてる。

実際、句会も開かれなくなったり、学校、会社の過ごし方も変わったりで、人と会う機会が減り内にこもりがちのコロナ禍だった。

そこで「川柳」「俳句」「短歌」「自由律俳句」「詩」などの短詩を投稿できる優しい場所をつくってくださって、一週間に一度その週に参加した全員が最低一つは載る句会報の発行がある。

ネットの中で開かれた句会。誰もが抱えるさみしさや小さな喜びを受け止めてくれる句会。

中の人、月波与生さんの強い意識に導かれている。

本のはじめのあいさつ文から鳥肌が立った。

 

作品が肩代わりしてくれる

 

私は日ごろ、思ったことを口にすることが苦手でため込んでしまうところがある。

特に、ネガティブなことや不平不満なんだけど、だからと言って何もないわけがない。

生きてるんだから。(人間だもの みつを的なですよ)

 

第Ⅰ集は眺めた。

で、第Ⅱ集(今回発刊)は、参加した!

募集が昨年の12月だったから、たくさんたくさん悩んで勇気を振り絞って参加表明をした。

もう、それだけで自分的にはほめてやりたい。

なぜなら、短詩界隈ではものすごく有名な方や高いレベルの方たちが精力的に活動されている。

その中で、「自分なんて…」(下手なので)という気持ちとエネルギーに圧倒されている気持ちが、入り混じっていた。

でも、ネット句会に投句しているけど紙に残したいという気持ちもある。

 

「ギリギリ間に合いましたよ」という月波与生さんのメールをいただいときは、震えた。

 

というわけで、今回の「さみしい夜の句会第Ⅱ集」に私の短歌、俳句、自由律俳句の作品とエッセイを載せていただきました。

 

投句専用にアカウントをつくっていたので、それをそのまま俳号、筆名として使っている。

大好きな作家の桐野夏生さんの小説の題名「水の眠り 灰の夢」から『水の眠り』をいただいた。

 

もしも、あなたが短詩の世界に興味を持たれたら面白いことあるよ

 

#さみしい夜の句会 をつけて俳句でも短歌でも川柳でも詩でもつぶやいてみたらいいと思う。そうすると、同じハッシュタグをたどって見に来てくれる方もいらっしゃる。

実際、私が投句しているタイムラインではいろんなイベントが開催されている。

例えば、『短歌の日』ということで5月7日(五七の日)にちなんだ即詠大会や「さみしい夜の句会」や他のネット句会合同のイベントなどがおこなわれていた。

 

また、「短歌の感想を書かせてください」

という募集があり、お願いしたらこのように私の短歌を丁寧に解釈して、広げてくださる方もいらして、恐縮至極である。

note.com

自分の短歌をこのように大切に扱っていただけるなんて、大変光栄だ。

 

人の短歌を解釈する、評するということは、とても難しい。

それなりの力量がないと安易にできないのは十分わかっている。

だから、私の場合は「ええっ!すごい!」「こんな発想があるんだ!」くらいしか言葉が見つからない(語彙力のなさよ)ので心の底だけでつぶやいている。

 

また、川柳の西沢葉火さん主催の#葉火句会に投句したところ次点句に選んでいただいた。

 

お題が井上陽水の「傘がない」だったので、よく聴きこんで投句した。

川柳は、苦手意識があるけど、ある方が「どんどん自分の作品をばらまいたらいいのですよ」と言ってくださったので、いろんなところに顔を出すようにしている。

私も自分に表現の方法として何があっているのか模索中である。苦しいけど、楽しい。

 

また、それだけではなくデザインと短歌をされている方もいらして下のようなデザイン短歌を作ってくださった。

これは、宝物ですね。

 

合同句集が良いわけ

 

今回紹介した本『さみしい夜の句会 第Ⅱ集』には、たくさんの歌人、俳人、柳人の方の作品が載っている。

その中から、こんな作風が自分は好きだなとか。

この作品に心惹かれるとか。

単独の個人の歌集ではないからこそ、いろんなテイストが味わうことができる。

そして、ご自身も作ってみてください。(詠んでみてください)

そうしたら、言葉の持つ意味、制限のある字数の中で何を伝えようとしているのかがもっとわかるようになります。

 

特に音楽関係の方、リズムが体に打ち込まれているでしょう。

五七五、七七は日本語を母国語に持つ者にとって心地よい言葉のリズムだそうです。

歌詞もそうなっているものが多いとか。

相性がいいと思います。


さみしい夜の句会第Ⅱ集 月波与生編 短詩集
 

最後に

今回の表紙イラストも第Ⅰ集と同じく久保田寛子さんです。

表紙は同じかなーと思ったら少し違ってました。

その違いに何か意味があるようで、想像するのも楽しいです。

 

そして、「卑弥呼の里川柳会」の真島久美子様一人二作品ずつに句評を書いてくださってありがとうございました。

大切に胸にしまって、どこまで続くかわからないですけど精進いたします。


さみしい夜の句会第Ⅱ集 月波与生編 短詩集
 

 


さみしい夜の句会 月波与生編 短詩集Ⅰ