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【保護者対応】こじらせないための3つのヒント

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f:id:minminroom9:20211228010504p:plain 先生方は、思いもかけない時の保護者対応に驚いたことは、ありませんか。

学校業務の中で、一番悩むものの一つが保護者対応です。

子どもの幸せを願う、先生と保護者が同じ目的に向かっているはずなのに、こじらせてしまえばお互い気まずいものです。

この記事は、私が小学校の教員生活の中で同じような経験をし、初任者研修の指導教員をして若い先生方と一緒に取り組んできたことです。

決して、お花畑にいた教員ではありません。

修羅場も何度か経験しています。

その中で、保護者対応をこじらせないためのヒントがありますので、参考にしていただければ幸いです。

疲弊する教員

雲海と橋

 

最近、保護者とのトラブルがもとで心を病んでしまう教員が増えています。

私の同僚もなかなか解決しないトラブルがもとで休職した者もいました。

日頃の授業の準備、書類作成、成績処理、研究発表の準備などの業務だけでも、勤務時間内に仕事は終わりません。

子どもを持つ私は、残って仕事をするわけにもいかず、持ち帰って仕事をしていました。

夕飯を作りながら、その日気になった子どもの家に電話を入れたり、わが子を寝かしつけた後、深夜まで仕事をしたりして、次の日出勤するということが当たり前でした。

学校でも、小学校は、基本的に全教科担任が教えます。

給食指導、宿題や提出物の点検、清掃指導と息つく暇がありません。

そんな中、子ども同士のトラブルが起こるとそのことに取り組みます。

決して、後回しにできることではありません。

しかし、ちょっとしたタイミングが遅れると、後手に回ってしまうことがあるのです。

そうした時に、子どもと保護者への連絡が遅れたり、事実確認が十分ではなかったりしてトラブルに発展することがあります。

 

保護者の方は、ご自分のお子さんが大切です。

何ということをしてくれたのかと、感情的に怒鳴り込んでこられたり、電話で何時間も怒鳴られたりしたことがあります。

 

そうなったら、担任はこの世の終わりかと思うほど、動揺し落ち込みます。

うまく解決できればいいのですが、感情のもつれまで発展するとこじれてしまいます。

 

 

1初期対応を間違わないことが重要です。

鳥と人

主訴は何か

 

保護者の方が訴えてこられた時、びっくりするでしょう。

思ってもないことがほとんどです。

日頃、一生懸命取り組んでいるのになぜ?

と、思いませんか?

保護者の方の態度にもよるでしょうが、動揺して頭の中はパニックです。

そんな時は、よく言われていますが、一人で対応せず学年主任、管理職など誰でもいいので一緒に話を聞いてもらいましょう。

そして、たくさん言われますが、その中で主訴は何かしっかり見極めてください。

自分が分からなくても、冷静な誰かが見極めてくれるかもしれません。

主訴が分かってないと、その後の話し合いで行き違いができます。

そして、「ちっともわかってくれない」ということになるのです。

保護者は、「不安な気持ちをわかってほしい」

「すぐに対応してほしい」と願っているからです。

スピード勝負

 

保護者からの申し入れがあった時、事実を確認して素早く対応しましょう。

書面ではなく、家庭訪問やそれを望まない方には、学校に来てもらって対面で話したほうがよいです。

私は、連絡帳で申し入れがあった時、すぐ電話連絡して家庭訪問していました。

管理職には、きちんと報告して伺います。

保護者の家庭の事情もあるかと思います。

それでも、学校帰りに(勤務時間外)でも伺いました。

その、あなたの1時間、30分が、こじれると何十時間、何か月にも及ぶことになります。

早めの対応は、こちらの誠意も伝わります。

 

 

2事後が大事

空撮写真

 

一旦、話が終わっても、その後を大切にしましょう。

 

すぐに解決できることばかりではありません。

申し入れの内容は、お子さんの交友関係であったり、授業や学習の進め方であったりします。

 

その後の指導をどうしているか。 その後、お子さんはどんな様子か。 学校では、どのように過ごしているか。 など、情報を共有しながら信頼関係をきづいていきましょう。

 

 

3日頃のアンテナの精度を保ちましょう

笑顔の女性

 

もしも、連絡帳に何度も書き直した跡がある時。

 

もしくは、連絡著のページを破った跡がある時。

このような時は、保護者が心の中に不安や心配があり、どう書こうか迷った跡です。

その時は、すぐ電話していました。

私はストレートにお聞きしていました。

「連絡帳に書かれていましたが、何かご心配なことがあるのではないですか?」と。

何もなければいいのですが、何かあれば話してくださいます。

連絡したことにより、学校での子どもの様子を話すこともできます。

『連絡を密にする』とよく言いますが、雑談でもいいのです。

距離を縮めることが大切だと思います。

 

学校で物がなくなった時、上靴や服を汚された時

 

子どもがそのまま家に帰った時、おうちの方はどう思われるでしょう。

想像してください。

きっと、子どもは上手に説明できません。 そこから、保護者の心配は始まります。 だから、子どもが帰る前に事情を説明します。 または、子どもと一緒に帰って家庭訪問で説明します。 その時、事実とこちらがした対応を説明するのです。

 

こんなことがありました。

受け持ちの子どもの上靴がなくなり、側溝に入れられて濡れていました。

下足箱の近くの防犯カメラを徹底的に見ましたが、上靴を持ち出した者はわかりませんでした。

しかし、このように調べたこと、これからも気を付けていくことを話しに行きました。

すると、保護者の方はご心配もあったでしょうが、よろしくお願いします。

と言って下さいました。

それからも、その子の周りの様子をよく見て、連絡をしていきました。

結局、誰がしたかはわかりませんでしたが、こちらの誠意は伝わったようです。

私が、気にかけていることが周りの子にも分かるのでそのようなことは二度と起こりませんでした。

子どもにとっても、先生と親が連絡を密にして見守ってくれているということは、心強いものではないでしょうか。

 

このように、アンテナを張っておくということは、子どもを守るという観点で大切だと思います。

私が、保護者対応で読んだ本の紹介です。

参考になれば幸いです。