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『いちご畑とペニー・レイン』月波与生 真島久美子 著

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『いちご畑とペニー・レイン』は『さみしい夜の句会』主催者の月波さんと合同句集第二集で講評をつけてくださった真島さんが川柳の「いちごつみ」を約三年にわたってお互いに送り合っ本である。

私にとって、ネットで短詩をつぶやくようになったきっかけが、『さみしい夜の句会』なので、ご本人の句集というのは興味があった。

 

www.minminroom.com

川柳って

 

しかし、川柳...

なんともハードルが高い。

 

というのも、俳句は季語に導かれたり助けられたりして、なんとかその体をなす。

なしてないかもだけど、それはご容赦いただきたい。

 

自由律俳句は、ピースの又吉直樹さんとせきしろさんの著書『まさかジープで来るとは』で「おもしろそう!」と思った。

 

 

短歌は、三十一文字というきまりがあるが、それ以外は特になく詠む人のセンスと詩情、読む人の心にくる歌がよい。短歌、難しい!(号泣)

この頃、厚かましくも自分の好き好きがあることに気がつき、たとえ評価がそんなに高くないお歌も「いいんじゃないのか…」なんて、心の中だけでつぶやいている。

ただ、全米が驚愕する二刀流で有名な大谷選手になりたいわけではない。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけうまくなりたいんだよぉー!(苦悩中)

 

そして、川柳だ。

文芸の世界で「わからない」というのはご法度のようだけど(読みが足りない、分からないで切るな、と言われそうで怖い。ごめんなさい)正直、初心者としては「なんで?」「そこどうつながるん?」「この単語、どの発想から出てくるん?」・・・などだ。

申し訳ありません。勉強します。

そもそも川柳とは

川柳とは、季語や切れ字などの制約はなく、口語を用い、滑稽・風刺・機知などを特色とした十七字の短詩。かわやなぎ

点者 柄井川柳(からいせんりゅう)の名前に由来する。
川柳は、江戸中期に口語詩として流行した雑俳で、俳句の「前句付け」の付け句が独立したもの。
前句付けの名高い点者であった柄井が、付け句の独立性を重視したことにはじまり、柄井の撰による句は「川柳点」と呼ばれた。
そこから、このような十七字の短詩も「川柳点」と言うようになり、短詩そのものは「川柳」と呼ばれるようになった。

                        引用:語源由来辞典

ということで、ちょっとわかりづらい。

しかし、「サラリーマン川柳」とか「シルバー川柳」「お~いお茶川柳」などは聞き覚えがあるのではないか。

 

えっ、おもしろい

いよいよ本作

お待たせしました。

ルールは「いちごつみ」なので、前の人が作ったものから一語をもらってつなげて作る。

手錠痕消すジプシーのラップ音               与 生

 

 ハニートラップ彩色になれたかい              久美子

          

閉店のコンビニで見る北星                与 生

            

コンビニで気付く大陸移動説                久美子          

 

              引用:『いちご畑とペニー・レイン』

いかがですか。しりとりみたいですね。

一句目「ラップ」→二句目「ラップ」をつむ→三句目「極」をつむ→四句目「コンビニ」をつむ→→→と続いていきます。

どうですか?

ルールはわかっても「なぜその言葉よ」と思うのは私だけでしょうか。

 

なんとなくわかるあなたは、センスありです。

(私が認定することではありませんが)

 

■勝手な解釈■
  • 手錠痕は形状なので、たとえジプシーでもラップ音で消せないよ、でもジプシーとラップってなんかかっこいいよ。
  • ハニートラップにひっかかった方、かわいそうですね。純情を返せ!もう極彩色のサイケの世界に行ってやるしかないよね。
  • 閉店のコンビニでバイト帰りに見る北極星は、僕の人生の羅針盤になれるのかしら。
  • いくら、何でもそろうコンビニだって大陸移動説に気付く書物は置いてあるのか、いやそこにいる、ずっといる自分が大陸移動説を感じていたのだ。

と、私は解釈しました。

作者は、どのような意図があったかわからないけれど、世に出たものは読む人それぞれの背景があり、作者が思ってもみない解釈をして、それはそれで楽しいもの。

 

おすすめポイント!

  1. 川柳、短歌、俳句などの短詩文芸は、初めのページから順に読まなくてもいい。しかも短いので、開いたページから読んでも楽しめる。
  2. 川柳の本の中でも読みやすい。読みやすい形で書いてある。川柳によっては、その一句が形として在るので、難解。
  3. 著者のお二方のお人柄がなんとなくわかる。二人でおしゃべりされているようで「あ、そこ、こう来る?」なんて思いをはせて、どんな方なのかお会いしたくなる。

 

お二方がベテランの柳人でいらっしゃるということで、とてもリズムよく読めました。

のど越しがいいというか、ごくごく入っていく感じです。

三年以上の年月をかけ編まれた句集で、途中ご苦労もあったかと思いますが、お二人の語彙力、単語をくっつける相性の見つけ方、など学ぶべき点がたくさんありました。

 ひとりごと

で、表紙イラスト・デザインは、久保田寛子さんなのです。

今後、「満天の星」より久保田さんのポストカードの販売もあるそうなので、楽しみにしています。

 

A4くらいのポスターとか、版画とか「満天の星」が販売窓口になってくれたらうれしいなぁ・・・

なんちゃって、ひとりごとです。