週刊SPA!で連載されていたけど、買う勇気がなかったので刊行されて喜んでいる。
同時に届いたTHE STREET SLIGERSのTシャツ
「きょうも延長ナリ」爪切男
— みんみん (@minmin_roo9) 2022年7月26日
週刊SPA!の連載が本になって届いた。表紙がアレなんで親和性の高いTシャツと共にパシャり📷✨
読むのも着るのも楽しみだ(笑) pic.twitter.com/k7ffcya6i6
爪切男と私
爪さんの作品を初めて読んだのが『もはや僕は人間じゃない』
メジャーで知られているのが『死にたい夜に限って』だろう。
テレビドラマ化もされたらしい。
ところが、そんなことは知らず『もはや…』を読んだ。
燃え殻さんが週刊SPA!で連載をされ、そのあと、爪さんがなさるというので興味を持った。
読んでみると、エッセイなのだがご自身の本当か創作かわからいけど、壮絶にして愉快な作品だった。
登場人物は、主にお寺の住職とオカマのバー店員。
この二人に人生のどん底を救ってもらったというのだから。
爪さんは、いつも優しい。
なぜ、こうも独特な個性の登場人物や出来事に達観していられるのだろうかというほど。
断言するが、これは壮大な人間賛歌なのだ。
「人生のバイブルになりました」とご本人に伝えると
「そんなこと言ってもらえるのは、初めてです」との返信。
気さくに返信を下さる。申し訳ないのでリプは控えてます。
昨年夏、「三か月連続刊行記念」ということでフェアがあった。
三冊買って、本の切れ端を送ると抽選で爪さんとのZOOMおしゃべり会みたいなのがあったので、申し込んでみた。
それで、当たっちゃた!
20人だったか、そのくらいの読者と編集者三人と爪さん。
生爪さんを拝見するのは初めてだったが、とても穏やかで知的なので本の文体と一致した。
最後は「また、本でお会いしましょう」と。
全くもって、隙がない。
読者は、本の中で作者と会話し思考を深めているものだと思っている。
それ以上でもそれ以下でもない。
私の中で作品は生きて、私だけの世界を作り上げるからだ。
でも、そのあと緊張して高熱を出されたそうで、繊細な方である。
『きょうも延長ナリ』は風俗回遊エッセイとある。
帯に
毎日なんとなく退屈で、なんとなく満たされない。そんな迷える40男はきょうも風俗店に通う。(略)”Hなこと”をするだけで終わらない、ちょっとおかしな風俗回遊記。
「風俗も人生も、楽しみ方は一つじゃない」
風俗店で働く人にはそれぞれの人生があり、爪さんが彼女たちと交わすひと時にはお互いに励ましたり励まされたり…
まだ、読了してないけど
これから、じっくり「爪ワールド」へ、いざ!
スライダーズと私
The Street Slidersを教えてくれたのは、学生時代からの親友。
彼女は、音楽のセンス、洋服、サブカルのセンスが良い。
「これどう?」
なんて持ってきてくれる楽曲は、どれも私のどストライクなのだ。
その中に、スライダーズもありかなり感激した。
ライブにも一緒に行った。
でも、スライダーズが本当に沁みてくるのはもっと後のことだった。
仕事や家庭生活に疲れ、泣きながら出勤していた時にスライダーズのグルービーな曲と歌詞が沁みてくる。
どれだけ、救われたか。
けれど、生活に追われていたのでリアルにスライダーズを追っていかなかった。
気がつくと2000年、解散していた。
メジャーデビューをしたバンドだけど、独特の世界観を持ち寡黙なバンドという印象。
私の周りには、彼女のほかスライダーズファンに会ったことがない。
私が、Twitterを始めて全国にいるスライダーズファンに出会うことができた。
ありがとー、Twitter!
全国には、スライダーズフリークスと言われる方もいるもんだ。
かなり詳しいので、隅っこで話を聞かせてもらってる。
で、例のTシャツは、「スライダーズ普及活動をしてるだけ、これを着てお買い物やらお出かけしてくれたらいいんや」と京都の染物屋さんが送ってくれるのだ。
お宝音源も送ってくれる。
心からスライダーズを愛しているのがわかるし、そのお心遣いが嬉しい。
人の心にズカズカ踏み込むことなく、ただ淡々と仕事の合間にフリークスのために染めて送る。
私は、彼が無償でしてくれてるのを知っているので元の版ができたり、「ほしい方はDMちょうだい」って言われる時期には、そっと離れるようにしている。
それでも、きっとその気持ちを察して「蝉ちゃん、Mサイズかな」って送ってくれるのだからありがたい。
Tシャツをもらったからではなく、気持ちを察して仲間に入れてくれることがありがたいのだ。
これは、私にだけではないことはわかっています。
HARRYが肺がんの治療をしている。
だいぶいいのか、今度ライブが行われる。
私は、行けないがチケットが当たった人もいるので、ライブの報告を待つ。
爪さんの本とスライダーズのTシャツが同時に来た日。
これから、いいことありそう。